何があったのか
国連総会は9月4日、大陸や国の面積比をより正確に反映する「イコールアース図法」などの正積図法の普及・使用を、各国政府や教育機関、国際機関に促す決議案(A/80/L.104)を賛成多数で採択しました。採決結果は賛成164、反対1、棄権6でした。反対は米国のみで、ウクライナなど6カ国が棄権しました。なお、総会決議のため法的拘束力はありません。
背景・これまでの経緯
従来広く使われてきたメルカトル図法は、16世紀に考案された図法で、高緯度地域が実際より大きく、赤道付近の地域が小さく描かれます。そのため、アフリカが過小評価されやすいとの指摘がありました。今回の決議案は、こうした問題意識を背景に、アフリカ連合の後押しを受けた西アフリカ・トーゴが主導して提出したものです。
今後の見どころ / まだ分からないこと
今回の決議は、メルカトル図法の利用を禁止したり、各国に新しい図法への切り替えを義務づけたりするものではありません。今後、各国の教科書や民間の地図サービスで、実際にどの程度採用が進むのかは未確認です。どの地域から、どの用途で更新が進むのかが注目点になります。

